眠りの知識

睡眠中に起こっていることは?

 睡眠中には、からだに特有の変化やはたらきがあります。
 入眠とともに、呼吸数の減少、体温調節のための発汗、体温の下降、血圧の低下、心拍数の減少など、さまざまな変化がおきます。さまざまな細胞が活発に働き、各種ホルモンの分泌も盛んになります。眠っている間に、こころとからだのメンテナンスを行って、明日からの活動に備えています。
 
<こころのメンテナンス>
「眠り」は心の休息・整理で、こころを健康にします。
 
1. 脳と神経の疲労回復
 働いて疲れきった脳を、翌日も元気に働いてもらう必要がある。そのために、疲れを癒し休息させる。日中、眠くなると集中力や注意力の低下を招き、事故や仕事のミスによる社会的損失が増加します。しっかり睡眠をとって元気に働きましょう。
 
2. 記憶情報の再整理
 人は眠っている間に記憶の整理を行い、記憶の保存をする。その過程で夢を見るともいわれています。学生が徹夜勉強してそのままテストを受けるより、一眠りして学んだ事を、しっかりと脳に定着させて試験に臨む方が良いようです。
 
3. ストレスの緩和
 副腎皮質刺激ホルモンがストレスを制御し、翌日のストレスに備え、元気に活動する準備を行う。仕事や社会環境でストレスがたまりがちの現代人。寝不足は脳の働きに影響し、
イライラや不安の要因に。睡眠はこころの休息に必要です。
 
<からだのメンテナンス>
「眠り」は体を新陳代謝により健康にします。
 
1. 成長ホルモンの分泌
 育ち盛りの子供の成長に重要であるだけでなく、大人では壊れた細胞の修復や
疲労回復にも効果のあるメンテナンスホルモン「成長ホルモン」。
最も活発に分泌されるのは、寝入りばなの深い睡眠のとき(夜の10時から午前2時頃)です。皮膚の形成や代謝が盛んになるのもこの時間帯です。
 「寝る子は育つ」「美人は夜つくられる」と言われているのが、
まさにこの成長ホルモンの仕事です。「成長ホルモン」の分泌で美肌が作られる。この新陳代謝がうまくいかないと、むくみやクマ・肌あれの原因となります。 睡眠に勝る美容法はありません。
 
2. 免疫力の増強・老化防止
 深い「眠り」のノンレム睡眠に至ると、副交感神経の働きが活発になり、免疫細胞の
リンパ球が増加。また深い「眠り」で分泌されるメンテナンスホルモン「メラトニン」は、免疫増強作用で生活習慣病などを防ぐとともに、老化防止の役割も担っています。
 眠っている間には臓器の老廃物の撤去もおこなっています。
 
 睡眠中におきる身体の変化で代表的なのが「いびき」です。
 睡眠中は鼻や舌、のどの奥の筋肉が弛緩し、咽頭が狭くなり、空気抵抗が大きくなる
ので、「いびき」をかきやすくなります。とくに上向きで眠り口を開いていると「いびき」をかきやすいので、横向き寝で寝ることもおすすめです。
 また、疲れているときやお酒を飲んだときも「いびき」をかきやすくなります。
ただ、治療が必要な「いびき」もあります。
 アレルギー性鼻炎など鼻に原因がある場合や、扁桃腺など咽頭に原因がある場合。
さらに睡眠中に何度も呼吸が止まる症状の「睡眠時無呼吸」は、高血圧や心不全など
重篤な病気の原因にもなるので、専門医に診断してもらう必要があります。

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